お部屋のお申込時に注意すること
こんにちはMasaakiです。
不動産管理の仕事を14年してきました。管理では空室を埋めることが第一優先業務となるためお申込をいただくと大変嬉しかったです。それにより、空室で困っている家主さんも安心されるので、やりがいを感じていました。そんな嬉しいお申込ですが、入居者さん立場で見たときにはトラブルにあう方も少なくはありませんでしたので今回テーマとして取り上げました。
なぜトラブルにあうのか
理由は、安直な申込とこんなもんだろうと思ってしまう心理からです。具体的に言いますと、安直な申込をすることで、申込をキャンセルした際に、不動産屋さんから費用請求がされたりします。
こんなもんだろうおもってしまうから、不動産屋さんから付帯売上をどんどんつけられます。でもその場で疑問をもたなければそのままもうしこんでしまいます。実は付帯売上大半は、利益商材だったりします。
トラブルをうまく回避する3つの対策

申込時の前までは、お部屋の間取り・設備のことや・周辺のことの話が中心に良い点・注意する点などでわいわいお話していたとおもいますが、申込の段階から、不動産屋さんのペースにどうしてもなってしまいます。その様な状況で注意することが3つあります。
- 少しでも迷ったら申込はしないこと
- 初期に掛かる費用について説明を受けよう
- 家賃・初期費用の減額交渉をして対等な立ち位置をキープしよう
上記の3つの心掛けることで、申込時のトラブルを回避しやすくなります。不動産屋さんはお部屋を紹介するプロです。二流は紹介することで売上がついてきます。一流は紹介することで、売上と人がついてきます。
一流の方は、人が集まる仕組みで営業しているので信用・信頼を落とさない営業しますが、二流の方はそのお客様からいかに数字を上げるかですので、強引に申込をお願いしたり、付帯売上をどんどん入れたりしていますので注意が必要です。
回避策1.少しでも迷ったら申込はしないことです。

気が変わってキャンセルをした際に費用請求されたたりします。主な請求は下記の3つです。
- 申込キャンセル料
- 審査事務手数料
- 契約書発行事務手数料
費用請求者は、主に管理会社が多いです。管理会社から不動産屋さんに請求されて、それが回ってくる感じです。
「申込キャンセル料」いわゆるお部屋の紹介を止めていた間の損害金ですね。これには法的根拠がありませんので払う必要はありません。審査事務手数料・契約書発行事務手数料は申込を受けて管理会社が審査業務を実行します。その後審査が完了したら、契約に向けて契約書を発行します。この過程でキャンセルになった際に事務手数料として請求されます。
そもそも申込とは
そのため、申込を受け取った管理会社は、契約成立に向けて審査業務で本人・連帯保証人に電話して契約の意思確認をとります。審査完了後には、契約書の発行をもって承諾の意思表示をおこないますので、審査事務手数料・契約発行事務手数料はあなたの申込から発生しているために、費用負担を強く言われることが多いです。
申込は契約を進める行為であり、お部屋を予約するものではありません。
回避策2. 初期に掛かる費用について説明と請求者がだれか聞こう。

良くある付帯売上商材です。
- 消毒
- エアコン洗浄
- 配管洗浄
- 浴室・お部屋コーティング
申込の際に、入居に掛かる費用が説明されます。その際に、それが当たり前だと思わずにすべて説明をうけましょう。あと、請求者がどこなのか確認しておきましょう。不動産屋さんなのか、管理会社なのかです。
管理会社勤務中に新築で入居したご入居者様からお部屋が汚いとクレームをいただきました。お電話口で低調に謝罪をし、ご訪問して状況確認のうえ、即座に美装を手配いたしました。ご入居者様からは、「入居前にあれだけとってこのざまですかと言われて」訳が分からずにお話を聞かせて貰いました
入居者さんは、申込時に不動産屋さんからすすめられた浴室・お部屋のコーティングの料金を支払われていましたので、お部屋が汚れているのが腹立たしく思えて仕方なかったとのことでした。
管理会社の商品ではなくて、不動産屋さんの商品だったのです。それを知らないお客様は管理会社に怒りをぶつけていましたが、事情を説明すると申し訳ないと謝れました。このような事があるので、支払先は必ず聞いておきましょう。
説明をしっかり受けて納得ができればOKですし、説明が不明瞭だし納得が出来ない場合は、申込は入れずにその日は帰りましょう。帰ってネット検索して状況確認をした上で再度考え直しましょう。
一般的だと判断できれば、正式に申込を入れましょう。一般的ではないと思われたら、お店を変えましょう。事情を話して条件に合えば申込を入れましょう。
油断するとあれもこれも付けてくるので説明をしっかり受けて納得しましょう。
家賃・初期費用の減額交渉をして対等な立ち位置をキープしよう

YESばかりいいつづけるとNOが言いづらくなります。
営業手法によってそれぞれ型がありますが、一例をご紹介
- ご希望をお聞かせください。 はい・・・
- ご希望の条件をさがしてみますね はい・・・
- 条件にあった物件があってよかったですね。内見されますか はい・・
- 気に入ってもらえ私もうれしいです。では申込を入れていきましょう
親切・丁寧にされればされるほど断りづらくなりますよね。心理学の「イエスセット話法・返報性の法則」を使って徐々に営業の方の位置を上げていっています。そうしているうちに、いつもしてもらっているから、何かお返しをしたいと思わせてきます。
その様な心理状態では以外に、申込や、初期費用の要望も断ることに抵抗感がでてしまいますので、今日は内見だけで来たのに申込を入れて帰ったりします。
断ることに抵抗感がある時点で、対等な立場ではなくなっていますので、それを打開するのにも交渉をして相手に判断をもとめてこちらが主導権をもちましょう。
交渉については、別に記事をかいていますので参考にしてください.家賃交渉が上手くいく3つの手順(単身物件)https://nasebanaru.jp/?p=221
親切という網にかかったら交渉で抜け出しましょう。以外に不親切な自分は受け入れがたいです。
最後に

いかがだったでしょうか、引っ越しは人生を好転する大きなきっかけ・チャンスでもあります。その前にトラブルは避けたいものですし、もしあったとしても状況をしっていれば対処もしやすくなると思います。
この記事を読んでいただき皆さんの新生活がより快適になれれば幸いです。